欧州経済の最近のブログ記事

2007年に中国に麻薬を密輸した罪で中国で裁判にかけられていた英国人アクマル・シャイフ被告(53)に対しての死刑が、12月29日に執行される事になっています。幾つかの報道によれば、被告は2007年9月にタジキスタンから空路で中国・新疆ウイグル自治区のウルムチ空港に入国した所で、スーツケースから麻薬ヘロイン4キロが発見されて中国当局に逮捕されたという事です。2008年11月の一審で死刑を言い渡され、上訴していました。しかし、12月21日に最高人民法院において死刑が確定して29日に執行される事になりました。

中国では、アヘン戦争などで国が混乱した歴史的背景があり、麻薬などの薬を非常に厳しく取り締まっています。この被告のスーツケースから見つかった麻薬の量は、4キログラムと多量であり、仮にこの被告が持ち込んだとすれば、中国の法律に照らし合わせた場合には、死刑以外は選択肢が無いという事です。英人権団体や弁護団によれば、この被告には精神疾患があり、この被告が持ち込んだスーツケースは、中国でナイトクラブを経営しているという別の男性から預けられたものであり、「中身は知らなかった」と主張していました。

 

英国の報道機関は、アフガニスタンにおいて2009年に入って100人目の死亡者が出たという事をいっせいに報じています。2008年のアフガニスタンでの死亡者数は51人でしたので、倍増している事になります。英国の方々にとっては、クリスマス前の悲しい知らせとなりました。英国兵士のアフガニスタンへの派兵は9500人に達しており、米国に次いで2位の規模となっています。当初は、安全地帯にて作戦を進める予定となっていましたが、作戦上の都合でいつの間にか危険な南部へと兵士を進める事になり、死者を増やす要因となってしまいました。

エールフランスの事故は偶然か?!という記事で書きましたが、やはりエールフランスの財政状況は相当に危険な状況になっているとロイター通信が報じています。この報道によれば、仏レゼコー紙が報じたところで、原油高や乗客数の状況によっては、エールフランスは1年以内に運転資金不足に陥る可能性があるという事でした。

仏レゼコー紙は、会計事務所Secafiがまとめたレポートを引用した上で、2009/10年度のエールフランス航空の損失額は、2008/09年度の損失額(2900万ユーロ/1億8200万ドル/180億円)を上回る可能性があるという事です。現在の状況が継続された場合には、2009年にエールフランスの売上高は10%ほど現象して、運転資金は150万ユーロほど不足する可能性があるという事です。

グルジアトルコがNATOに加盟しているので、グルジアもNATO加盟を目指して、欧州や米国寄りの姿勢を強めていました。サアカシヴィリ大統領による命令によって、北京オリンピック開催中に

ロシアのプーチン大統領が北京オリンピックに出席、メドヴェージョフ大統領が夏期休暇であったところを狙ってグルジア軍が南オセチアのロシア軍を攻撃したという見方が主流ですが、その本当の所がどうだったのかはわかっていません。

近年の金融街における証券会社のビジネスでは、金利を利用したトリックが多用されています。証券会社のビジネスが「トリック化」した理由としては、金融工学などを駆使する事によって、証券の中身をより分かりづらいものにして、販売条件を有利なものに見せかけようとしていました。こうした傾向が強まると、販売側の情報量が多くなり、購買側は何も知らないという事が発生してきました。

基本的な欧米の証券会社のビジネスモデルとして、金利が低い所から資金を調達して、金利が高い所に資金を流すという方法でその間の利ざや(借りたお金より貸したお金の方が金利が高くて得られる利益)を得るというやり方になっています。米・英の投資銀行などは、その信用力と海外などからの豊富な資金によって、比較的安い金利水準で資金を調達するようにいます。
そのエールフランスが、ブラジルのリオデジャネイロからフランスのパリに向かう途中で消息不明となりました。電気系統の故障と伝えられており、乗員・乗客はほぼ絶望視されています。エールフランスの事故がどうして起こったのか?!エールフランス航空における金融危機後のマネジメントに問題は無かったのかどうかを検証してみたいと思います。

エールフランス航空といえば、東京(成田)を夜の10時頃に出発してフランス(パリ)に早朝5時半頃に到着する便があり、時間の無駄なく観光が楽しめる便とあって非常に人気があります。私もこの人気のエールフランス便に乗ってパリに行った事があります。機内食は、エコノミークラスとしては最上級であり、サンドイッチやカップ麺などもセルフサービスで提供されています。満足度は高い航空会社なので、また乗ろうと思ってフライングブルーにてマイレージを貯めていました。

この事故の前に、エールフランスは様々な変更を行っています。2009年4月からマイルの有効期限が36ヶ月から20ヶ月に突然変更になったのです。この変更によって、2007年8月以前に獲得したマイルが2009年4月末にて全て有効期限を迎える事になりました。会計上で簡単に言えば、マイルを利用した「負債の圧縮」と見て取れます。 

どうして中国経済の勉強する為にイギリスに来るかと言えば、中国が導入を進めている「国際会計基準」を考えなければいけないと思うからです。実際に国際会計基準は、2005年から欧州の上場企業に上場されましたが、これを監査する大型監査企業の多くが米英のBig4と呼ばれる企業です。

このBig4(エンロンの粉飾決算によってArthur Andersenが消えるまではBig5とされてました)は、ほとんどがイギリスで1980年中頃に設立されており、その頃に会計の重要性が認知され始めていた事をしめしています。ちなみにBig4は、PwC (founded in 1849, London), Deloitte (founded in 1845, London), EY (founded in 1849, London), KPMG(WBP founded in 1870, London and PK founded in 1917, Amsterdam)の4社です。

中国は、国際化を目指して国際会計基準の導入を進めていますが、国際会計基準は中国の国内会計基準よりもより厳格なものとなっています。少なくとも、ワールドコム、エンロンの粉飾決済を経てもなお、国際会計基準は厳格なものであると信じられてきました。しかし、金融危機で粉飾まがいの監査が横行して、監査の企業に対する信頼すら揺らいでいます。私から言わせると、信頼性が揺らいでるというよりは、むしろ信頼出来ないと思った方が良いと思います。

発展途上国の会計基準は厳格ではないので、信用出来ないので、アングロサクソン系の考えたより厳格な国際会計基準を導入しましょうという事になった訳ですが、実は国際会計基準にしてもそれほど信頼出来ない事が分かってきました。こういった議論を始めると、そもそも資本市場において会計自体の意味が問われますが、会計は法律よりも更に歴史が浅い事が原因だと思います。

いずれにせよ、アメリカやイギリスなどのアングロサクソンの国々が発展途上国に投資するに当たって、国際会計基準が重要になる事は間違いありません。発展途上国にとって国際会計基準が役立つかどうかは議論の的となってきましたが、とりあえず多くの発展途上国は導入を前提として議論しているように思います。

イギリスのドーバー城

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また中国株には関係が無いのですが、先日イギリスドーバー城に行ってきました。その時に撮影した写真をムービーメーカーで動画化したので、もし気が向いたら見て頂けたら嬉しいです。ドーバーは、ドーバー城の地下に第一次世界大戦と第二次世界大戦で利用されたイギリス軍の秘密基地があった場所です。ドーバー海峡から天気が良い日はフランス側が見えると言われているほど地理的にフランスに近いです。

ドイツ軍がフランスを占領していた当時は、ドーバーはドイツ軍に最も近い場所として、地下の強固な秘密基地に数千人のイギリス軍が駐留していました。当時の首相であったチャーチルも訪れたその強固な作りの地下基地は、現在では欧州が軍事解除を行っているので不要になって一般公開されています。 歴史の趣を感じる事が出来るドーバーの動画をお楽しみ下さい。

沈むイギリス経済

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イギリスポンドが日本円に対して下落が止まりませんで、このブログを書いていいる時点においても1ポンド124円を切る段階まで下落しています。イギリスで私が使っている銀行からは、金利が1%の「Saving Account(貯蓄預金)」にお金を移しませんかというお手紙が届いています。イギリスの銀行からお金が流出しており、お金を繋ぎ止める事に必死になっているイギリスの銀行の姿が浮かび上がってきます。

イギリスの政策金利が1.5%という過去にイギリスが経験した事がない水準となっています。過去に例が無い金利水準というのは、イギリス経済が危機的状況である事を表します。イギリスの銀行にお金を預けても増えないので、イギリスの銀行からお金が流出している事は明らかです。イギリスからのお金の流出は、更なるポンド安へと繋がります。ポンド安となれば、国内の輸入品(特イギリスが輸入に頼っている食料品)が高くなります。

 

EUの主要国でEURO(ユーロ)にも加盟していないイギリスポンドが危機を迎えています。イギリスポンドは、ユーロに対して弱くなってきており、このブログを書いている時点において、イギリス1ポンド0.977940ユーロと、通貨価値はほぼ同等となっています。イギリスの欧州系ショップの中には、一段のポンド安を警戒して、ユーロの支払いを受け付ける店も現れ始めています。

イギリスのがユーロに加盟して来なかった理由は、イギリスポンドが高かった事で、ユーロに加盟する事に国民が反対していたからです。しかし、ここにきてイギリスポンドがユーロより弱まると、イギリス経済を支えるためにユーロに加盟すべきとの議論が起こってくる可能性があると考えられます。高金利によって海外から資金を集めてきたイギリス流のビジネスモデルは、イギリスの経済失速による金利引き下げにより崩壊しようとしています。


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