質の追求と利益

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日本のテレビでは、宮崎駿作品がシリーズで放送されていて、今週は「紅の豚」が放送されています。紅の豚は、第二次世界大戦前後のイタリアアドリア海を舞台にした物語です。この作品を見て、私もアドリア海に行ってみたいと思いました。主人公の豚であるポルコの飛行船を作るのが女性であるなど、男性が戦場に行って女性の社会進出したという姿など、当時の歴史的背景も取り入れながら質の高い作品が実現されています。世界遺産になっているドゥブロヴニク(クロアチア)が参考になっているという事で、一度は行ってみたい場所です。飛行機などの戦争兵器を好んで描く宮崎駿は、この作品が描かれた当時には、描きたい作品を描いていたように思います。

しかし・・・・ハウルの動く城の当たりから宮崎作品がより「会社の社員を養う」という方向に転換されていると思います。ハウルの動く城の時にはハリーポッターが流行していて、魔法をテーマに設定した上で発想は後からペタペタ貼り付けるようにしたような作品になってしまいました。だからハウルの動く城は、ストーリーに無理があり、よくわからない作品に仕上がってしまったと個人的には思っています。そして、崖の上のポニョでは、更に無理がかかってしまった事は言わずとも知れた事です。

スタジオジブリも会社なので、会社として利益を追求しないといけません。会社が雇ったスタッフを養う為には、何としても成功させなければいけないというプレッシャーの中で広告と宣伝に力が入っていて、結果として売り上げは「過去最高の観客動員数」などが記録されたりしています。しかし、実際に顧客がどれだけ満足を得ているのか分かりません。典型的な例が3D映画「アバター」で、全然面白くない(少なくとも私は面白くなかった)のに売れました。マーケティングというのは、その映画の質より重要になりつつあるようですね。会社で自分を売り込むのが自分の能力よりも大事というのも同じかな。会社の場合には、内部の人間は長期的な利益を求めるかもしれませんが、株主などは短期的にお金が得られれば良いと考えるかもしれず、それが会社を駄目にしていくのかもしれませんね。

日本の会社は、戦後に長期的に人を育てて質の高い工業製品を作ってきました。自動車は世界でトップに上り詰めました。いかに質を高めるかに熱心に取り組んだ結果として、米国の表面だけでごまかし利益をあげていた自動車会社をぶっ潰す事に成功しました。ウェブサイトも稼ぎたいという欲求がきてしまえば、広告だらけのサイトになってしまって、質が低いものになってしまいます。結果として、今は稼ぐことができますが長期的にマイナスの影響を及ぼして、いずれ全くユーザーに振り向かれなくなってしまうでしょう。

特にコンテンツビジネスを考えるならば、質の高いものを作って「著作権によって」長期的に稼ぐというのが良いと思います。良いものを作れば、10年、20年という期間で売り上げを上げる事が出来るので、それによって莫大な利益を生み出すことが出来ます。場合によっては、1つのコンテンツのみに依存して一生涯生活出来るという事もあり得ます。ただし、多くの芸術家などは一生涯を捧げて作った芸術作品が死後に評価されたという事もあるぐらいですね。

ブランド品でもそうですけど、たまに価格が高いだけの有名ブランドにあたる事がありますね。価格がべらぼーに高いのに純金を使わずにスプレーつかっていたり、明らかに安い素材を使っていたりするんですね。利益の最大化を考えれば、ブランド名だけで消費力がある中国人にでも売っていけばいいのでしょうけど、こうした方法を続けていくと良いものを作れなくなってくるのだと思います。そして、最終的にはブランド服を買うよりもファーストファッションで買う方が随分と満足度が高いという事になっていくのだと思います。

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このページは、中国株ファンが2010年7月 2日 22:11に書いたブログ記事です。

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