中国の格差の拡大と住宅

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NHKBSのニュースの中で放送された特集において、上海の不動産価格の高騰でローン返済の実情が放送されていました。日経ビジネスオンラインでも記事になっていましたが、中国ではこうした人を「蝸居」と呼んでいて、一生ローン返済に苦しむ若者たちの事を指しています。これは2007年に蝸居というタイトルで小説になって、それは2009年にドラマ化されて中国国内で大反響となりました。良く中国政府がこんな内容を許可したなと思いますけど、皆苦労しているという様子だから良いのかもしれません。

中国では、基本的に部屋の無い男性の所に嫁ぐ女性などほとんど居ないと言われてきました。それほど部屋を持っているという事は重要で、経済力を証明する為にも何としても結婚前に部屋を手に入れたいというのが中国人男性の本音です。しかし、現実には大学を卒業して僅かの何も持たない中国の若者は、都会に部屋など持てるはずもありません。


元から上海に住んでいて、実家の援助の上で借金無しに部屋を買っているような人があれば、その人は嫁を探すのに困らないとまで言われています。日本でも女性が男性に経済的な所得を求める事はあっても、部屋まで求める事は少ないでしょう。ちなみに日本では車を資産と考えては居ませんが、中国では車を資産と考える傾向も強いようです。中古車の需要マーケットが大きい為だと思います。

中国では、既に大学卒業者が1年に600万人にもなっています。有名大学を出たからと言って、就職をすることは非常に難しくなっており、何らかの親戚のつてが無いとまともな職を見つける事すら難しいと言われています。誰もが大学を出てくるような状況においては、一定の能力以上の労働の供給側が増加した事によって、給与の上昇圧力がかかって給与が上昇しない状態です。不動産価格は上昇していくので、返済は苦しくなるという訳です。NHKでは、不動産価格が普通の先進国だと年収の6倍程度だけど、上海の場合には平均年収の18倍と紹介されてました。

日本でも住宅を購入したいとなれば、終身雇用や年功序列が保証されていない中でローンを抱える事になってしまえばかなり苦しい事は確かです。グローバルな労働供給は、日本の労働市場にも少しずつ影響を与えていて、これから賃金の増加を期待していくのは難しいと思います。何ら資源を持たない一般労働者はかなり厳しい状況に立たされていくという事は確かです。出生率というものが低下する理由も理解できます。

状況を打開する為には、先ずは家賃の支払いを出来るかぎり抑えるか、ローンをなるべく抱えないという事が重要になりそうです。社宅などに住んでいればそれが実現出来ると思います。そういう点では、両親が東京あたりに住宅などの資産を持っていれば強みになると思います。こういった資産を持っていないのであれば、会社員として働いて貯えを付けるというのが最も現実的だと思います。ただ、一生懸命になって働いて、それでも貯蓄が出来ない状況であったり、将来給料が上がらない状況であれば、自分なりの方法を考えていかないといけないのかなと思ったりします。それこそ、自分で事業でもやった方がマシなのかもしれません。もちろん、それには自分の能力で投資家を探すなど、会社と働くのとはまた別の能力が求められるのかもしれません。

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このページは、ヒロポンが2010年5月19日 19:35に書いたブログ記事です。

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