会社の選択と集中の判断能力

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景気が良いときには、お金が良く回るので会社の本業に集中していれば良かったのですが、景気が悪化するとそれが難しくなりました。本業集中から様々な事業への展開も模索しなければいけないという事になっています。TBSは本業のテレビ事業は既に縮小しており、赤坂の不動産を主体とした不動産仮会社の様相を呈しています。また、イトーヨーカドーなども、主力だったデパート事業の影が薄れて、コンビニが主体の会社のように見えます。任天堂に至っては、玩具の会社からTVゲーム中心の会社になりました。

本来はTBSにしてもイトーヨーカドーにしても、このような事は予期せぬ事だったのかもしれませんが、結果としては事業の多角化が成功した一例と言えるのかもしれません。このような多角化は、事業がある程度順調な時に行っておかなければいけないという事ですね。ただ、失敗しないような多角化というものをどのように行うかは経営者の手腕にかかっていると言えるのかもしれません。上手な多角化というのは、はやりセブンイレブンや任天堂のように本業とリンクした範囲内での多角化だと思います。

ここで経営者に必要とされるのは、5年後、10年後にどういう社会が到来すると予測出来るので、その為には多少は遠回りになるかもしれないけど、今からどのような布石をしておくかという事を考える事かと思います。ただし、この布石のおき方には注意しなくてはいけないと思います。囲碁や将棋であれば、作戦を考えるのは自分1人で、受けても1人ですので相手の動きを予測して自分が考えた方法を確実に実行する事が出来ます。会社であれば、1人で物事が運ぶ事はありえないので、誰かと強力して進めていく必要があります。

会社は1人で決定したように物事が運ばない事が大半なので、予定外の事が多数発生します。例えば、今後の布石として中国に強い彼を採用しておこうと決まったとします。育成を一生懸命やったのに彼に辞められてしまったのでは、布石も役に立ちません。そこでマニュアルなどを作成して社員の流動性にも対処しておくなどの管理業務をする人も同時に採用しておかなくてはいけないという事など、こうした点で布石が増えれば増えるほど、コストが増加していきます。

軍隊であれば、将棋の駒のようにトップに意思決定者が居て、そのトップの意思に従って動く事が合理的である事が証明されています。それは、軍隊があくまで国などを防衛したり、攻撃したりする為であると考えられます。企業の場合には、対面するのは敵ではなくて顧客であり、更に会社としては企業の内部の人間を守るという義務(会社によって認識に差はあれど)も生じてきます。カスタマーであったり、取引先を考慮して動くのは、非常に難易度が高いと考えられます。

この難易度が高い中で、本業とリンクした範囲(つまり知っている知識が多い)の中で、更に5年後・10年後にある程度確立されそうな場所を予測して予算を投入していく必要がありそうです。アップルのスティーブジョブズ(彼自身は大学を中退している)がスタンフォード大学の卒業式の記念スピーチで述べて事は、彼が生んだMacというコンピューターのデザインがどのように生まれたのかについて言及していますが、彼は大学を中退して学内で好き放題に芸術の授業に出た事が役立ったとしています。確かに彼の作ったimacやipodのデザインは洗練されていて他社ではとても真似出来ないですね。

5年、10年と自分の意思を貫き通すというのは、この世の中では簡単な事ではありません。多くの人は、良いものを自分で作り上げて世の中に貢献したいと考える以前に、明日の生活の事を考えてしまいます。そして人から言われた事だけが出来れば、それで「給料分の仕事はしたさ」となってしまいます。そういった社長、社員ではヒット商品を生み出す事はとても無理です。

人間というのは、周囲に居る人を意識して競争を行うあまりに、いつの間にか個性を発揮する事を忘れてしまうんですね。周囲と競争しながらも、自分がそういった中で才能があった分野を引き伸ばしていくべきだと思います。周囲の人がその才能に気が付かないとしても、自分であれば気が付ける才能と言うのは誰もが持っているのだと思います。

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このページは、中国株ファンが2010年4月 7日 21:01に書いたブログ記事です。

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