不動産会社に転じた香港の電子製品企業

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中国117大厦日本では実感が無いかもしれませんが、中国は今、開発ラッシュです。どのような状況下と言えば、日本のミッドタウンや六本木の森ビル以上の規模のものが、中国のあちこちで同時に幾つも立ち上がっています。

その1つが、写真の「天津高銀Metropolitan」です。高さ600メートルのハイパービルで、上海金融環球中心の492メートルや台湾101の509メートルを凌ぐばかりでなく、世界でも有数の高さとなります。

このビルを手掛けた不動産ディベロッパーが香港(0283.hk)に上場されている「高銀不動産」ですが、この会社は2008年11月まで名前が松日通信会社でした。松日通信会社は、1993年に香港に設立された会社で、もともと通信設備などを中心とした会社として、2002年に香港のメインボードに上場されていました。

しかし、2008年9月にグループの中核会社である傘下の松日深センを8億香港ドルで売却したのを初めとして、電気部門を切り離した上で売り払って、不動産に進出した上で、名称もこの後に「高銀不動産」に改めています。

また2008年11月には、高銀地産の潘蘇通主席兼CEOは、広益国際集団有限公司(0530.hk)を買収して、この会社の名称も「高銀金融」と改めており、不動産部門の強化を狙ったものと思われます。

2008年12月には、天津市の面積約5万3400平米の商用地を保有する海泰高銀を3億3400万元で買収すると発表しました。これに続いて、天津の土地とテーマパーク経営権を保有する華鼎を3億9000万元で買収すると発表しています。

松日通訊控股有限公司は、この1年ほど前に香港の株価が絶好調であった2007年6月に株主割当増資(新株発行)の実施やワラントと転換社債発行で最大43億6000万香港ドル(約700億円)という大型の資金調達を行っており、本業の売却と合わせた資金において、天津の土地購入(会社購入)を行っていったという経緯になっています。中国は「世界の工場」と呼ばれてきましたが、既に中国の東部、南部を中心に土地の価格が値上がりしているので、不動産で儲けた方が効率的と判断する事は経営判断として非常に優れているのではないでしょうか。

中国人ならば知らない人が居ないとも言われる長江実業の李嘉誠も、1949年香港にプラスティックの工場を作り、長江工業有限公司として工業の会社を出発点としています。その後に香港の狭さから工業地帯としては不向きとなり、1958年に不動産業に転身して、長江実業有限公司を設立して香港最大の不動産ディベロッパーとなった経緯は誰もが知る所です。


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このページは、中国株ファンが2010年3月18日 01:48に書いたブログ記事です。

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