日本では、2010年春の内定率が就職氷河期を下回る水準になったと報道されていました。どうせ採用するならば、即戦力になるような優秀な学生を採用したいというのが企業の本音のようですが、実際に大学を卒業したばかりで即戦力を求めるのは酷な話です。日本の大学は、それほど真面目に勉強しなくても単位が取れちゃったり、専門についてもそれほど追求していかないので、企業が求めるようなレベルの人材であれば、大学院修了程度となる事になります。
そして採用された優秀な学生が企業に入るとがっかりするかもしれませんね。厳しい選抜に勝ち抜いた優秀な学生を採用しているにも関わらず、採用している側が優秀ではなかったりするからです。パソコンも十分に使いこなせない先輩が居たり、仕事の効率が悪かったり、社内教育システムが全然駄目だったりと、がっかりさせる内容が多い会社が多いと思います。終身雇用などで古いシステムを維持しすぎて、新しい考え方やマネジメントシステムを導入できなかった結果でしょう。
がっかりしているのは、採用された学士ばかりではありません。採用した側の企業でも、やる気の無き新卒の社員には、正直がっかりしています。もっと言う事を聞いて戦力になってくれるかと思ったのに、全く戦力にならないどころか、半年とか1年で辞められたのではたまったものではありませんね。ただでさえ、社員1人を採用すると教育費用もかかりますし、手当てなどの費用もかかっています。
以前であれば、会社が個人に投資して個人の技能は初級から中級、中級から上級と少しずつ上昇していきましたが、今では会社の投資に期待しても、なかなか投資してくれません。それどころか、20代の新卒は安い労働力と思われて、これでもかというほどこき使われたり、正社員なのに非正規社員と変わらないような仕事をさせられる可能性があります。
少し話しは飛んでしまいますが、旧日本軍では、海軍においても1910年頃に空母が登場して、海軍においても航空機が少しずつ利用されるようになりました。その後の1930年頃には、本格的な空母が登場して、いよいよ空母・搭載機の重要性が増していきます。第二次世界大戦の前半まで主力であった戦艦は、空母の搭載機の性能が向上した事によって、搭載機に太刀打ち出来ないようになっていきました。最初は航空機が搭載出来る爆弾というのもが大きくなかったのですが、少しずつそれも大型のものを搭載出来る様になったという事でもあります。
巨大な戦艦を作りまくるという「大艦巨砲主義」というのは、第一次世界大戦が終える頃には既にこのような巨砲を抱える事の意味は薄れていました。しかし、日本は日露戦争で、巨大戦艦によってロシアを破ったという成功事例があり、第二次世界大戦の末期まで巨大戦艦を作り続けていました。超大型戦艦である大和、武蔵ともに空母の搭載攻撃機の波状攻撃によって沈んでいます。
日本は、米軍に比べてこうした艦隊の知識に偏りがあったものと考えられます。また、技術面においても、盗聴の技術、レーダー技術などが米軍に比べて大幅に遅れていました。どんなに良い戦艦や戦術であったとしても、こうした周辺技術が遅れていれば、戦い以前に勝敗が付いているようなものです。
イギリスや米国は、発想の柔軟さにおいては、日本よりも随分と進んでいる事は確かです。日本人は分かっていませんが、中国も発想の柔軟さにおいては日本よりもずっと欧米に近いです。日本人は、痰民族国家に極めて近い状況を形成しているのに大して、中国人が他民族国家ということも影響しているでしょう。ただし、そんな柔軟な発想の中でも文化大革命のような愚かな事が発生する事は歴史が証明しています。
例えば、空母の艦載機が幾ら多くても、それを有効に活用できなくては意味がありません。例えば、マリアナ沖海戦のように、作戦の団塊では、出来るだけリスクを取らないように空母を後方にして、航続距離の長い航空機で相手をしとめるという方法は、条件が多すぎて失敗しています。既に戦う前の段階で、研究段階、物資の量、そして戦う側の質などで、勝敗は既に決まっているようなものです。
情報力(つまり相手の事を良くしるという事)を付けること、そして技術力をつけること、この事がいかに重要であるかと思います。
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