客を騙した営業方法が成功しない実例

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びっくりラーメンメニューオリコンニュースによれば、びっくりラーメンというものが消滅するそうです。
吉野家ホールディングス(HD)は18日、同社が運営している『びっくりラーメン』などのラーメン事業から撤退することを発表した。事業撤退は8月末。『びっくりラーメン』は180円の激安ラーメンで関西を中心に話題となったが、運営元のラーメン一番本部が2007年に民事再生法を申請。同年、吉野家HDが事業を引き継いでいた。

麺を自社工場で生成している上に、ラーメンを作る厨房に包丁を一切置かず、ほどんどの作業を自動化しています。ラーメンなどのメニュー自動化によって、素人のバイトにラーメンを作らせる事で低価格を実現しているそうです。180円は確かにびっくりしますが、これには数字のトリックがあります。そして、そのトリックによって「びっくりラーメン」が自滅したと言っても良いでしょう。

びっくりラーメンの主力商品である180円というのは、最もシンプルなびっくりラーメン(醤油ラーメン)だけの価格です。実際に入店してみると分かりますが、180円に税金が上乗せされるので、実際の価格は189円になっています。また、各種トッピングを乗せた場合に100円~200円します。餃子が180円で、ライスが120円と主力商品と同じような価格です。また、塩ラーメンや味噌ラーメンは醤油ラーメンより100円高い280円となっています。

つまり、入店してから塩ラーメンが食べたくなって、餃子を注文した時点で、280円+180円+20(税)=480円です。180円でびっくりするハズが480円もかかってしまいました。確かにラーメンと餃子が食べられた事は事実ですが、大きなお得感があったかどうかは微妙です。180円を支払ってラーメンを食べに来たはずが、何故か480も支払う事になってしまいました。

本当は、びっくりラーメンは180円の醤油ラーメンを売りにしているので、実際の広告自体は騙していないのかもしれません。しかし、お客が「騙された」ような気になってしまうのは、最終的に払う価格がお客の期待して入店した180円と乖離してしまうからです。お客が支払おうと思って期待して入店した価格と、実際に支払う価格の乖離が激しすぎて、お客の満足度を激しく低下させます。そして満足度が低ければ、再度来店しようという気にはなりません。

安いという事を武器にする場合には、来店者数が一定ラインに達して来ないと採算を取る事が難しくなります。カフェのように人で溢れ返らないと採算ラインを超えません。そこで1人当たりの単価を500円程度に設定して、その上でリピーターをガンガン確保していく必要があります。しかし、180円で食べるはずで入店したお客さんに500円支払わせるのは無理があります。だから、もともとびっくりラーメンのようなビジネスモデル自体に無理があったと言わざる得ません。

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このブログ記事について

このページは、ヒロポンが2009年6月19日 05:24に書いたブログ記事です。

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