米国の銀行の透明性は確保されるか

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複雑なデリバティブ商品を駆使して利益をあげてきた米国の銀行ですが、多様で複雑な商品によってリスクを大きく取っていたので、外部からその内容を知ることが難しくなっています。大きな損失を出す可能性は以前から指摘されていましたが、それがどのような規模になるのかという部分について測定するのも非常に困難です。

そもそも、例えば監査法人が監査に入ったとしても、彼らは監査のプロフェッショナルであり、金融デリバティブのプロフェッショナルではありません。彼らが卒業している大学および大学院は恐らくビジネス系の会計学が中心であり、銀行系で働いている経済形とは学んだ内容が大きく異なっています。ビジネス系学部を出た人では、デリバティブなどを表面的に理解する事は可能であっても、それを監査とまでなると不可能と言える領域かと思います。

例えば、ノーベル賞学者を抱えたLCTMが突然破綻しましたが、監査した法人や人が彼らの理論を良く理解して事前にそのリスクを投資家に知らせる事がとは思いません。そもそも、そんなリスクが予想出来たのであれば、ノーベル賞学者の失敗は無かったからです。リスクは予想出来ないからリスクとして内在するのであり、予想困難なものが増えればリスクは増大します。

経済系の大学院で勉強したからと言って、金融デリバティブ系に詳しくなるのは至難の業です。エコノメトリックスなどが複雑化しすぎて、計算なんてどうやってやっているか本人たちでも良く分からないような状況なんです。どちらかと言えば、現実社会の中に仮想社会を作ってモデル上で議論しているような状況になっていると思います。実は書いている私も良く分かってないんですけど。

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このページは、ヒロポンが2009年4月20日 20:36に書いたブログ記事です。

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