原油、日経平均などに見られる先物主導相場

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原油の価格がどのように決定されるかと言えば、世界最大級の取引所となっている米ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で取引される原油価格WTI(テキサス州付近の原油価格)が最も有力な原油価格の指標として利用され、これに基づいて世界の原油価格が決定されています。しかし、実際にテキサス州付近で算出される原油は、全世界で産出される原油の1%程度で、この不釣合いは原油価格を吊り上げた原因のひとつと言われています。

米ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)に暖房油などが上場されたのは、1978年、このWTI原油が上場されたのは、1983年、天然ガスが上場されたのも1990年と、比較的近年になって取引が活発化してきた市場でもあります。2008年にNYMEXホールディングズがシカゴCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループに買収されてからは、CMEが管理・運営を行っている市場です。

今回は、電子化による競争と巨大化する先物市場について簡単に考えてみたいと思います。

ここ最近のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)グループの巨大化は目を見張るものがありました。2002年に資金調達を目的としてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しています。2006年5月には、住宅価格指数の先物および先物オプションの取引を開始しました。さらに、2007年7月にそれまでトウモロコシ・大豆などで世界最大級の商品取引所であったシカゴ商品取引所(CBOT)を買収しました。これに引き続いて、2008年3月にはニューヨークマーンカタイル取引所(NYMEX)も買収してさらに巨大化しています。

こうした統合が急速に進んだ背景には、証券取引所の電子化にあると言われています。日本の東証でも取引の安定性などで技術レベルが問題になっているように、現在の証券取引所の性格は、既に技術をいかに構築・管理するかという点が重要な課題になっています。そして、そのような最先端のシステム構築には、巨額の費用がかかるという問題点がありました。米ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)も2006年には既にCMEの電子化されたシステムを導入し、2008年3月の買収に繋がっています。

原油価格が急激に上昇したのは、この先物市場の電子化と無縁では無いと考えられます。米ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で原油価格が急激な上昇を見せたのは、CMEのGLOBEXシステムを導入して取引量が拡大した事も要因であると考える事が出来ます。そして、NYMEXにおける原油価格の上昇は、世界中の原油価格に大きな影響を与える事となりました。

最近のニュース報道では、日経平均が「先物主導相場」などと報道されています。日経平均は、日本が夜の間にCMEのGLOBEXで取引されています。実際の取引量は、日本の3%前後と非常に小さいのですが、この先物市場における価格の動きが荒くなる事によって、日本の市場に与える影響が大きくなっていると言われ「先物主導相場」と呼ばれています。

参考;電子化が百年の伝統覆すシカゴ二大取引所の明暗
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070409/267811/

シカゴマーカンタイル取引所で始まった住宅価格指数先物取引(2006年)
http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2006/2006aut14.pdf

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このページは、ヒロポンが2008年10月21日 20:07に書いたブログ記事です。

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