今日28日と29日にFOMC(連邦公開市場委員会)が予定されていて、そこで0.5%の利下げ観測があります。欧州でも利下げ観測がありますし、インフレリスクは低下しているとの判断もあるので、恐らくFOMCは利下げの決定を下すでしょう。既に市場には利下げが織り込み済みとの味方もありますが、実際に利下げしたとなれば、やはり市場は反応する可能性が高いと考えます。
先ず、ニューヨーク市場は利下げを好感して少し高く終わる可能性はあると思います。しかし、米国の金利が下がる事によって、円は相対的に高くなる可能性が強く、円高によって日本株が更に下落する可能性が十分にあります。過度の円高を防ぐ為に、日本も何だかんだと理由を付けて対抗利下げに踏み切っていく可能性があるでしょう。日本は0.5%しか幅を持っておらず、利下げするとしても0.25%しか行う事が出来ません。つまり、現時点で小幅の利下げしてもほとんど効果なんて期待できず、単に為替調整ぐらいにしかならないと考えられます。
ロシアの株式市場は、北京オリンピックの時にグルジアをめぐる情勢の不安定化に加えて、原油価格の急落が追い討ちをかけて、急落しています。何度も取引停止になったにも関わらず、急落は止まっておらず、ロシア株に投資している投資信託は悲惨なまでに価格が下落しています。特に08年08月以降の下落が著しく、08月から10月までの僅か2、3ヶ月で価額が半分以下になってしまったロシア・東欧系投資信託が大半です。
三菱UFJ投信が2005年8月31日に設定した投資信託「東欧・ロシア株式オープン」は、2008年10月24日時点において、基準価額4,598円(純資産4,859百万円)となっており、およそ1年前07年に記録した最高値17000円(分配金を除いた)の4分の1になってしまいました。僅か1年で資産が4分の1になってしまうなんてひどいですね。しかし、ロシアの投資信託で、このファンドは運用成績が「良い方」のファンドです。
ロンドンと言えば、日本人には「地下鉄が初乗り1000円なんだって!」という事で、激高い都市として有名です。私もしばらくロンドンに住んでいたんですけど、本当に生活費が高くてウンザリしました。地下鉄1000円の計算ですが、イギリスで4ポンドの地下鉄を1ポンド250円で計算すると日本円でちょうど1000円ぐらいになるんですね。1ポンド200円で計算したとしても、800円ですから本当に高いです。
さて、欧州通貨が軒並み下落しており、ユーロが130円割れ、ポンドが160円を割れてきました。ポンドは170円の抵抗線を既に割れていましたので、次の段階となる150円を目指しています。今の英国の景気状況では、150円割れて更に円高に進行する可能性もあり得ると考えています。10月8日の協調利下げ以降は、更なる利下げを織り込んだ相場状況になっているとは言え、まだ欧州で更なる利下げが行われたわけではありません。利下げが行われれば、一層の円高になるでしょう。
欧州経済は、金利を下げれば通貨の下落となり、金利を上げる事は非常に難しいという極めて厳しい状況になっています。
日経オンラインでは、公的資金を使って政府救済を行ったAIGの資金不足が生じている事を報じています。それによれば、AIGが16日までに829億ドル(約8兆4000)億円を借り入れて、当初の融資枠である850億ドルをほぼ使い切ったという事です。更に9日にFRBから378億ドル(約4兆円)もの追加枠の提供を受けているので、この枠の借り入れに入るようです。借り入れ枠の総額は1228億ドル(約13兆円)に及んでいて、本当にこんな莫大な金額が返済可能なのか?誰も分かりません!
AIGの場合には、政府が既に80%握っていて国有化しているので、これからどんどんお金を入れていく事になりそうです。既に13兆円入れていて、なお足りないかもしれないとなると、最終的には更に数十兆円を必要とする可能性すらあります。また、日本の旧長銀で一部の返済が焦げ付いて税金が返済されなかった事と同じように、AIGに融資した資金の一部は完全な政府負担になる可能性が高いと考えています。
寝る寸前に日経をチェックするのがイギリスに来てからの日課なのですが、1万円割れを見るとは思っていませんでした。私が寝る時点(日本時間では午前)において、日経は一時1万円割れを記録しています。このままでは、後から明ける香港市場もかなり厳しい気がします。米国、欧州の金融危機は、日本や香港を始めとするアジア市場にも確実にダメージを与えているようです。 日本の証券会社に言えば、大手はまだ体力があるので良いとして、中小証券会社は相当厳しくなってくると予測します。
2007年まで投資信託や中国株などがどんどん売れていたので、その時に蓄えた利益などで何とかやり繰りは出来ると思いますが、これほど深刻な株価下落となってくると、資金が底を付く証券会社が出てきてもおかしくありません。 現在の証券会社の状況を考えると、投資信託は解約が相次ぐ状況、日経は下げて客は日本株で大損、中国株投資家は損失拡大で売るに売れずと言った感じで商売あがったりだと思います。日本の証券会社のビジネスモデルは、幅広い個人顧客に対して証券を売るというものですが、売るものがほとんど無くなってしまっている状況だと思います。
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