イギリスの物価から考える為替

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せっかくイギリスに来ているので、イギリスから為替と経済を考えてみたいと思います。

Cambridge1.gifケンブリッジ大学に来て居る時にちょっとその辺で昼食を取ろうと思って入った店で、一杯のアップルジュースと安いビーフを頼んでかかったのは1.1ポンド(およそ2000円)でした。昼食に2000円というと、日本だと都内ホテルのバイキングに行けてしまう価格です。

イギリスは、先月4.4%と発表されているインフレ率が年内に5%になると言われており、物価は高すぎると言われています。為替を換算すると、日本の同じ商品のおよそ2倍の価格です。

Cambridge2.gif
この為替の差がどの辺から出てきてしまったかと言えば、 イギリスが1992年以降から2007年まで17年連続の景気拡大を記録している事です。一方の日本は、バブル崩壊以後に失われた10年と言われる長期不況に陥った後に回復の兆しすら見えない状況です。イギリスが好景気の時に、日本が不景気なので、為替差が大きく拡大しました。また、欧州に2002年から導入された統合通貨EUROに英国が不参加になっている要因はこの好景気にあるとも指摘する人もいます。

イギリスでは、好景気を背景にして財政収入が比較的安定している事も手伝って、食料品に消費税がかからない事になっています。実際の食料品価格はインフレと言われているほど高く感じない事もあります。一方では、1月から8月末まで魚の価格は22.9%、新鮮フルーツと野菜は14.7%上昇しています。全体の食料品でも8.3%上昇しています。

Cambridge.gifイギリスのタイム誌オンラインなど複数のイギリスの新聞は、ここ数年で家計は苦しくなっていると報じています。ただし、今後この状況が原油価格の下落や景気後退によって改善するという考え方が大方の見方となっています。9月4日には、イングランド銀行が商業銀行における公式預金準備率を5%据え置きしますと発表しました。インフレだけを見れば利上げを行うべきですが、景気が後退する事を考えると利下げを行う判断になり、判断が難しいので「据え置き」となったと考えます。

イギリスの経済が不況になるのではないかという観測を受けて、更なる金利低下の可能性があるので、日本円とイギリスドルの為替は、円高になってきています。ただし、日本も不景気の状況が変わっておらず、しばらく金利上昇は考えにくい事から、どこまで為替が円高に触れるかは未知数です。

イギリスと日本の輸出入の貿易品目を見ると、乗用車の占める割合が非常に高くなっています。乗用車24.6%、自動車部品6.5%と合計で30%以上(外務省:金額ベース)の輸出割合を占めています。従来は円安に+原油高も手伝って売れまくっていた日本車ですが、今後この日本車輸出が鈍って、短期的に日本の景気を悪化させる悪材料であると思います。
イングランド銀行9月4日レート据え置き
http://www.bankofengland.co.uk/publications/news/2008/045.htm

EUにおける通貨統合(外務省)




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このブログ記事について

このページは、ヒロポンが2008年9月10日 05:28に書いたブログ記事です。

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